CSFIの設立理念


金融と保険に関する新しい文理融合型教育プログラムの開発を目指します。
  1. CSFIについて
  2. CSFIの教員・組織
  3. CSFIで学びたい方へ
  4. カリキュラム
  5. CSFIの活動

  6. 学内向け情報

近年、世界標準のリスク管理体制の構築、ならびに少子高齢化社会に対応した年金制度や資産運用業務の整備の必要性が高まっています。このような状況のもとで、個人、企業、地方自治体、国家、それぞれによる資産運用と、リスクの計測・分析・評価・管理を、経済合理性を以って、科学的に行う手法の開発・普及・蓄積が求められています。金融工学、あるいは数理計量ファイナンスと呼ばれる新しい学問分野は、そうした手法に関わるものとして、金融経済学、確率・確率過程論、統計学、オペレーションズ・リサーチ等にまたがる学際領域として産み出されたものです。事実、金融実務界では、様々な派生商品(デリバティブ)が、この新分野において近年構築された理論に基づいて、設計・開発され、市場あるいは相対取引において適正価格で売買され、リスク管理に広く用いられるようになっています。
ところで、ファイナンス・金融工学と保険・年金数理とでは、対象とするリスクのカテゴリーは異なるものの、直面するリスクを計量化した上で、コントロール、あるいはヘッジするための方法論を提供する、といった点では共通です。そこで、専門家(研究者・実務家)の間では、それらを総合的に研究・教育されるべきであるとの共通の認識が形成されつつあります。規制緩和の結果、制度的にも銀行・証券・保険の境界が消滅したことにより、金融のコングロマリット化が進行していますので、保険・年金数理とファイナンス・金融工学を一体で捉えて、その研究・教育を行うべき状況が生じています。
こうした状況下において、保険・年金数理をファイナンス・金融工学と一体で捉えた学際的な文理融合型教育プログラムを開発・実施するために、大阪大学では学際的・部局横断的なスタッフ陣を編成し、金融実務界からの協力も得て、「金融・保険教育研究センター(CSFI)」を設立いたしました。これは、科学技術基本計画の基本理念にある、自然科学と人文社会科学の総合化、社会のための社会の中の科学技術、を謳う科学技術政策の総合性と戦略性に沿うものにもなっています。また、デリバティブなどの金融商品、保険・年金制度の設計に際しては、金融システム(金融市場・金融政策)の役割、経済活動、ライフサイクルにおける保険・年金制度の役割、などについての深い理解が社会的にも求められていますが、CSFIで開発・提供される教育は、この要求に応えることを目指しています。CSFIは、金融面に関する安心・安全社会の構築と少子高齢化社会における安心なライフサイクルの実現に向けて、社会に貢献していきたいと考えています。